Theatre Project Si 公式Blog
関根勝による<狂言×オペラ×シェイクスピア>演劇プロジェクトTheatre Project Si
DATE: 2008/09/16(火)   CATEGORY: 関根より
翻案・演出関根勝からの現状報告 2008年、秋。(前編)
おまたせしました、
大っ変、ごぶさたの主宰関根コラムです!
前後編にわけて掲載します!


今回、
Theatre Project Siの第2弾公演『リア王』(シェイクスピアのKingLearを翻案)を制作するため、
暑い夏のうちから動き始めた。

暑い中、汗をかきかき、頭をかきかき上演台本を準備したが、
台本で一番苦心したのは歌詩でした。
全てを手作りすることと心がけているTheatre Project Siとしては作詞を外注することをせず、
スタッフの中島沙衣子に手伝ってもらい、
二人でとにらめっこをしながら、渋顔を作ったものです。

その間にTheatre Project Siのデザイナーの石川俊介がこつこつと、チラシの制作を進め、
着々と公演準備が進んでいるのに、
歌詩が書けず、
作曲の石川潤一さんから催促され、
プロデューサーの川橋範子からは冷たい目でみられ、
夏枯れした私の頭脳は全く働かず、
寝苦しい夜を幾夜過ごしたか知れない。

それでも、一応台本を書き上げ、
お盆過ぎから稽古をぼちぼち始めた。

今回の主役である善竹忠重さんは、
ご本人の希望で、他の出演者よりも一月以上も早いスタートを切った。
忠重さんには
2007年に『濯ぎ川』で、嫁と姑に虐められる情けない婿の役を、
今年の6月の『ハムレット』では、
夫を殺害して王位に付いた義理の弟と結婚した節操の無い母親役を、演じて頂き、
そして今度は主役だ、
とお喜びのようでしたが、

台本を見た瞬間、
「何じゃこれは? ただのぼけ老人ではないか?
 関根さんは私をどう思っているのだろうか?」
と不安になったとか。

とは言っても、忠重さんは力が入ってます。
素晴らしいリア王になってくれると思います。

前回ハムレットを演じた、忠亮は、
やはり、私との舞台の経験があるので神戸チームの中では抜きん出ている。

牟田・岡村・前川はみな忠重さんのお弟子さんたちで、
役どころとしては、リア王を虐める腹黒い娘たち。

中でも牟田は性格がまじめで、おとなしい。
その牟田に対して、次女の役を与え、
日頃の稽古の恨みを晴らすように、師匠の忠重さんを虐めよと言うが、
なかなか師匠をひどい目に合わせることに躊躇があるようだ。

牟田の演技指導に関しては、
世阿弥が唱えている「離見の見」を体得することを要求している。

そして「山の手、宮中の意地悪女性のようになること」
つまり、自分の意地悪がどれほど相手を苦しませているかを見ながら加減をし、
猫が生きたねずみをいたぶるようにせよ、と。

イギリスにはBear Baiting(熊虐め)と言う娯楽があった。
シェイクスピアの劇が上演されたと同じ劇場で、熊虐めが行われた。
それは熊を劇場の土間に埋め込んだ鉄棒に鎖で縛りつけ、犬をけしかけて戦わせる。
ローマ人ほどではないが、血を見て興奮する娯楽だった。

リア王の忠重さんが熊で、忠重さんの弟子たちはみな犬になったつもりで稽古をすることになる。

公演の時にどのようになっているか、

お楽しみ。



(後編へつづく・・・)
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川本 洋美 | URL | 2009/05/31(日) 10:49 [EDIT]
関根君が頑張ってることは英二から聞いてました。わたしは大好きな世界だな。いつまでも挑戦していく若い関根君に、エ−ルを送ります。期待してます。

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